相続・成年後見について(司法書士法人貝原事務所)

沼津市の司法書士・貝原事務所の相続・成年後見に関するブログです。

成年後見支援信託とは

(1)後見制度支援信託 後見制度支援信託とは、本人の財産のうち、日常的な支払いに必要な預貯金を後見人が管理し、不要な金銭を信託銀行に信託する仕組みのことです。 後見人による本人の財産の不正利用の防止を主たる目的としています。 一度、信託財産と…

成年後見人としてどういった注意が必要なのか

成年後見人として就任した際に、注意すべきことはたくさんあるかとおもいますが、 「するべきか、するべきでないか」の前に、 「(そもそも後見人として)できることなのか、できないことなのか」を確認しておく必要があるでしょう。 (1)まずは権限の確認…

どのようなことをするのか(財産管理と身上監護)

(1)成年後見人のやること 成年後見人は、法的な判断能力が十分でない本人のサポートをするために選任されます。 従って、本人が生活を送る上で必要な「あらゆる行為」のサポートをすることではありません。 法律用語では、成年後見人の職務は「財産管理」…

ひとりでは生活のできない配偶者の将来

(1) 長泉町に在住のAさん(80歳)には、夫Bさん(85歳)。がいます。子どもはいません。 (2) Bさんは認知症を患い、これまでAさんが自宅で介護をしてきました。 (3) しかしながら、最近Aさん自身も病気がちとなり、通院するケースが増えてきま…

親なきあとの子の看護

(1) 御殿場市に在住のAさん(85歳)には、知的障害者の子Bさん(60歳)。がいます。 Bさんの面倒は、これまでずっとAさんが見てきました。 (2) しかしながら、最近Aさん自身も病気がちとなり、通院するケースが増えてきました。 (3) こうしたこ…

遠方に住む親の財産管理が必要

(1) 沼津市に在住のAさん(85歳)には、子どもが1人(Bさん)います。 (2) Bさんは遠方(徳島)で生活しており、年に数回、Aさんの様子を見に来きます。 (3) とはいえ、Bさん自身も高齢であり、最近、病気で2カ月ほど入院することがありました…

身近に面倒をみてくれる人がいない

(サンプルケース。実際に弊所で取り扱った事案とは異なります。) (1) 三島市に在住のAさん(85歳)は、子どもがおらず、兄弟として6歳としの離れたBさんがいます。 (2) Bさんは遠方(徳島)で生活しており、年に数回、Aさんの様子を見に来ます。…

身よりがいない

(サンプルケース。実際に弊所で取り扱った事案とは異なります。) (1) 清水町に在住のAさん(85歳)は、子どもも兄弟もいません。 (2) Aさんは、最近、物忘れがひどくなり、通帳を紛失したり、注文しているお弁当の支払いを忘れるようになってしま…

高齢の親に親族の一人が頻繁にお金をかりる

(サンプルケース。実際に弊所で取り扱った事案とは異なります。) (1) 伊豆の国市に在住のAさん(85歳)には、子ども3人いました。長男Bさんは、Aさんと同居していました。他の兄弟Cさん、Dさんは、二人とも東京に住んでいました。 (2) Aさんは、…

成年後見制度の利用を考えるキッカケ

成年後見制度の利用を考えるキッカケとして、つぎのようなケースがあります。 (1)銀行で定期預金を解約しようとしたら Aさんが、高齢の親Bさんの施設入所のために、Bさんの定期預金を解約しようとしたところ、銀行からはBさん本人に手続をしてもらう必要…

高齢の親の財産管理に不安(高額の贈与や訪問販売)

(1)こういった場合に Aさん(広島在住)には、高齢の母Bさん(沼津在住)がいます。 Bさんは一人暮らしをしていますが、最近になって、Bさんの判断能力が低下していることを心配しています。 時々、BさんからAさんにあてて「推し掛けのセールスがきて怖い…

老人ホーム等を運営している方

(1)こういった場合に 身寄りのないAさんは、長年にわたって施設入所していました。 この施設の管理者Bさんが気になっているのは、最近になってAさんの判断能力が低下していることです。 施設利用料の支払いや、病気などにより入院するケースなど、施設だ…

身寄りのない方のお世話をする介護職・施設の方

(1)こういった場合に 身寄りのないAさんは、長年にわたって施設入所していました。 この施設の入所相談員Bさんが気になっているのは、最近になってAさんの判断能力が低下していることです。 施設利用料の支払いや、お小遣いの管理など、今後どのように対…

死後の遺産整理をまかせたい方

(1)こういった場合に 身寄りがなく、自分の死後に、葬儀や財産管理をまかせる人間がいない。 (2)死後事務委任契約について 死後事務委任契約は、亡くなった後の葬儀や財産管理の承継手続きなどを委任契約により行うものです。 (2)判例(最高裁判所…

身寄りのない方

(1)こういった場合に 最近、体の自由がきかなくなってきて、年金を口座からおろしたり、家賃を納めたりということが億劫になってきました。 先日も、うっかり家賃の支払いを忘れてしまいました。 (2)財産管理契約と任意後見契約のすすめ 銀行口座の管…

財産の管理を誰かにまかせたい方

(1)こういった場合に 最近、体の自由がきかなくなってきて、年金を口座からおろしたり、家賃を納めたりということが億劫になってきました。 先日も、うっかり家賃の支払いを忘れてしまいました。 医療保険の高額控除などの手続も上手くできているか心配で…

財産の管理をサポートして欲しい方

(1)こういった場合に 最近、体の自由がきかなくなってきて、年金を口座からおろしたり、家賃を納めたりということが億劫になってきました。 先日も、うっかり家賃の支払いを忘れてしまいました。 医療保険の高額控除などの手続も上手くできているか心配で…

判断能力の低下とは

(1) 「法的判断能力」というのは、具体的に鑑定できる者ではないため、医療的な診断をもって判断することとなります。 (2)申立の際に添付する診断書による判断 申立に際しては、医師による診断書の添付が必要となります。 本人のかかっている病気(た…

専門家への相談のススメ

(1)あらためて目的を確認 申立書類は、裁判所HPに掲載されていますし、お近くの家庭裁判所にいけば様式をもらうことができるでしょう。 また、情報提供も充実しており、ひととおりのことは確認出来るかと思います(家庭裁判所ではビデオによる紹介もして…

イントロダクション(成年後見の利用を考え始めたら)

(1)どういった目的があるのか 何をしようとして「成年後見制度の利用」をすすめられたのでしょうか。 その目的と制度利用が効率的かどうか確認しましょう。 さらに、制度利用をすることによって、どのような結果になるのかを確認しましょう。 その際に、…

専門家への相談のススメ

(1)まずは簡単に 成年後見がどういった制度かわからないという人でも、インターネット上あるいは書籍を参考とすることによって、一応の情報を手に入れることができます。 そこで概要を知ることは重要でしょう。 (2)具体的な話をしていきましょう とは…

イントロダクション(成年後見の利用をすすめられたら)

(1)成年後見制度の実状 裁判所の統計に寄れば、平成27年に、成年後見関係事件(選任にかかるもの)は34,782件でした。 この数字は、社会の中で後見制度を利用した方が良いと考えられている人の数に対して、少なすぎるとされています。 別の記事を…

成年後見制度の実状(最高裁判所の統計から)

http://www.courts.go.jp/vcms_lf/20160427koukengaikyou_h27.pdf 以下の記載は、上記リンク先にある、最高裁判所の公表している平成27年統計からの抜粋となります。 (1)申立総数 成年後見人等の選任に関する事案は34,782件(対前年比1.2%増…

財産管理業務との関係

(1)財産管理のために後見が必要となる場合 株式や多数の口座を持っている方が認知症になってしまったケースで、株式の売買や口座の統合等が必要なケースにおいても後見人の選任が必要となります。 (2)後見人の選任 本人のために後見人選任の申立をして…

売買業務(不動産登記)との関係

(1)売主または買主に「法的判断応力が十分でない」人がいる場合 このような場合、売買契約を成立させるための意思表示ができない状況になってしまいます。 典型例としては、認知症で施設入所を決めた人が、不要となった不動産を売却したい場合があげられ…

相続登記との関係

(1)相続人の中に「法的判断応力が十分でない」人がいる場合 このような場合、相続財産を誰が引き継ぐかを決める「遺産分割協議」ができないこととなります。 亡くなったお父さん名義の不動産を、息子さんの名義にしたいと思っていても、仮にお母さんが認…

なぜ司法書士が成年後見?

(1)裁判所の公表する統計から 平成27年の裁判所の統計では、母数34,920件に対して、司法書士は9,442件が選任されています。 職種・分類としては最も多く、次いで弁護士(8,000件)と子(5,515件)が続きます。 (2)専門家後見人…

見守り契約

(1)任意後見契約の前段階として 任意後見契約は、本人の判断能力が不足する状況で発動します。逆に言えば、その間は、サポーターにはなんの権限もないことになります。 そのため、見守り契約を締結し本人の様子(発動の要否)を定期的に確認することがあ…

財産管理契約

(1)任意後見契約の前段階として 任意後見契約は、本人の判断能力が不足する状況で発動します。逆に言えば、その間は、サポーターにはなんの権限もないことになります。 そのため、発動までのつなぎとして、財産管理契約を締結しサポーターに権限をあたえ…

任意後見契約

(1)公正証書 任意後見契約は、非常に重要な契約です。 とくに本人の判断能力が不足する状況で発動することを考えると、しっかりと契約内容を残しておく必要があります。 そのため、任意後見契約の締結は、公正証書によることとなっています。 (2)誰を…