相続・成年後見について(司法書士法人貝原事務所)

沼津市の司法書士・貝原事務所の相続・成年後見に関するブログです。

2017-01-04から1日間の記事一覧

成年後見人と遺産分割

(1)本人が相続人となったとき 後見事務をおこなっていれば、本人(被後見人)自身が相続手続きに関与することもあります。その場合には、本人に代わって、後見人が遺産分割協議に参加します。 (2)遺産分割協議と成年後見人 遺産分割協議においては、本…

後見業務の終了

本人が死亡すると、後見は終了します。後見が終了した場合には、次の事務を行う必要があります。 (1)家庭裁判所に対して まずは家庭裁判所に連絡をします。その後、事務終了報告書を作成し、提出します。前回の報告から亡くなるまでの間の財産管理の状況…

成年後見支援信託とは

(1)後見制度支援信託 後見制度支援信託とは、本人の財産のうち、日常的な支払いに必要な預貯金を後見人が管理し、不要な金銭を信託銀行に信託する仕組みのことです。 後見人による本人の財産の不正利用の防止を主たる目的としています。 一度、信託財産と…

成年後見人としてどういった注意が必要なのか

成年後見人として就任した際に、注意すべきことはたくさんあるかとおもいますが、 「するべきか、するべきでないか」の前に、 「(そもそも後見人として)できることなのか、できないことなのか」を確認しておく必要があるでしょう。 (1)まずは権限の確認…

どのようなことをするのか(財産管理と身上監護)

(1)成年後見人のやること 成年後見人は、法的な判断能力が十分でない本人のサポートをするために選任されます。 従って、本人が生活を送る上で必要な「あらゆる行為」のサポートをすることではありません。 法律用語では、成年後見人の職務は「財産管理」…

ひとりでは生活のできない配偶者の将来

(1) 長泉町に在住のAさん(80歳)には、夫Bさん(85歳)。がいます。子どもはいません。 (2) Bさんは認知症を患い、これまでAさんが自宅で介護をしてきました。 (3) しかしながら、最近Aさん自身も病気がちとなり、通院するケースが増えてきま…

親なきあとの子の看護

(1) 御殿場市に在住のAさん(85歳)には、知的障害者の子Bさん(60歳)。がいます。 Bさんの面倒は、これまでずっとAさんが見てきました。 (2) しかしながら、最近Aさん自身も病気がちとなり、通院するケースが増えてきました。 (3) こうしたこ…

遠方に住む親の財産管理が必要

(1) 沼津市に在住のAさん(85歳)には、子どもが1人(Bさん)います。 (2) Bさんは遠方(徳島)で生活しており、年に数回、Aさんの様子を見に来きます。 (3) とはいえ、Bさん自身も高齢であり、最近、病気で2カ月ほど入院することがありました…

身近に面倒をみてくれる人がいない

(サンプルケース。実際に弊所で取り扱った事案とは異なります。) (1) 三島市に在住のAさん(85歳)は、子どもがおらず、兄弟として6歳としの離れたBさんがいます。 (2) Bさんは遠方(徳島)で生活しており、年に数回、Aさんの様子を見に来ます。…

身よりがいない

(サンプルケース。実際に弊所で取り扱った事案とは異なります。) (1) 清水町に在住のAさん(85歳)は、子どもも兄弟もいません。 (2) Aさんは、最近、物忘れがひどくなり、通帳を紛失したり、注文しているお弁当の支払いを忘れるようになってしま…